化粧水やボディジェルなどによく配合されているアロエベラ。
肌に塗ったり、アロエベラジュースとして体内に取り入れるとさまざまな健康に良い効果があるといわれています。
万能過ぎて、抗がん作用もあるとまで謳ったサプリもあるほどのアロエベラの効果や効能、副作用などについて調べてみました。
アロエベラに含まれる成分
厚生労働省の統合医療情報発信サイトによると、アロエベラにはさまざまな成分が含まれており、代表的なものとしてバルバロイン、アロエエモジン、アロインなどが挙げられています。
文部科学省の食品成分データベースでは、生のアロエの可食部分のうち99%は水分で、わずかに炭水化物や脂質、葉酸などが含まれているとされています。
また、森永乳業のアロエベラに関する研究サイトでは、アロイン(バルバロイン)と表記されており、他に必須アミノ酸やカリウム、ビタミン類など、様々な成分が含まれていると紹介されています。
アロエベラジェルの効果は?
アロエベラの葉の中にあるアロエベラジェルは、古くから民間療法としてやけどや傷口に塗ると効果があるといわれてきました。
先の厚生労働省のデータでは、アロエベラジェルがやけどに効くという充分な科学的根拠は得られていないそうですが、アロエベラに含まれるバルバロインには下剤効果があることがわかっているとされています。
また、アロエベラが血糖値を低下させる、という研究結果も見られ、森永のサイトではアロエシンという成分には美白作用が、アセマンナンという成分には抗潰瘍の効果もあると紹介されています。
アロエベラは生で食べても効果がない?
先に紹介したように、生のアロエベラは99%が水分です。
アロエベラを食品として摂取する場合、そのまま食べるよりもアロエヨーグルトやアロエベラジュースなど、濃縮したり他の栄養ある食品と一緒に食べられる商品が多く販売されています。
正直なところ、アロエベラの様々な有効成分についてはまだ研究段階の部分もあり、具体的にどの程度効果があるのかはよくわかっていない部分もあるようですが、たとえ効果がなかったとしても、ぷるんとした食感が美味しく、コンビニなどでもよく見かけます。
コスメとしてのアロエベラ
アロエベラは食材のほかに、化粧水やローションといったスキンケアアイテムにもよく配合されています。
アロエシンの持つ美白作用や抗菌作用が、透明感のある美肌作りをサポートするとされています。
アロエベラに含まれるさまざまな成分の中に、抗菌作用や消炎作用といった効能を持つものがあることが、やけどや傷口に塗ると効果があるといわれる所以なのかもしれませんね。
アロエベラの副作用は?
多様な効果や効能があり、万能な植物に見えるアロエベラですが、摂取方法によっては注意が必要です。
先に挙げたバルバロインが持つ下剤効果は、お腹の弱い人が摂り過ぎると下痢の原因になったり、また厚生労働省のホームページで紹介されている海外のデータによれば、薬の吸収を妨げる、生のアロエを食べると肝炎になる可能性といった副作用も挙げられています。
解明されていない効果も多いアロエベラ
アロエベラを配合した食材やコスメなど、しっかりと研究されて開発されているものもあれば、成分の分量やアロエの種類などが曖昧なまま、効能だけを謳って販売されているものもあり、アロエベラの成分が及ぼす効果についてもまだ研究段階のものが多く
「効く人もいるが、効かない人もいる」
「ラットの実験では大腸がんに一定の効果があるというデータもあるが、人に効果があるかどうかははっきりしていない」といった状況であるようです。
いかがでしょうか。
さまざまな成分を含み、下剤としての効果や血糖値を下げる効果については一定のデータがあるようですが、まだまだ未知の部分も多そうなアロエベラ。
サプリやコスメで摂るならしっかりと研究されたものや種類がはっきりしているものを選び、生での摂取は注意して、ジュースやヨーグルトもほどほどに食べるのがよさそうですね。