「幽麗塔」のあらすじって?
部隊は昭和29年神戸。
主人公天野太一、無職のダメな男。
学生時代モテモテだった花園さんと三村という同級生が結婚するということになり、鼻から出まかせ、自分も今度結婚すると嘘をついてしまう。しかしそんな嘘がばれそうになったとき天野は美少年テツオと町で出会い、救ってっもらう。そして美少年テツオに連れられ、幽麗塔へ。この幽麗塔はかなり不気味で、以前老婆が殺害された事件のあった場所。幽麗塔の時計塔に、天野が貼り付けられ、必死に逃げようとするが、動けない。時計が12時に進む針と一緒に天野の体がどんどんと曲がり、折れる、痛い、死んでしまう。痛さと恐怖の中と天野は泣くのだが、その時計をテツオが間一髪止める。そしてこの幽霊塔には財宝がたくさんあるといい、天野にその財宝を探そうと持ち掛ける。幽霊塔の宝探しを手伝えば、金だけでなく名誉も女も手に入ると!
しかし、その後わかることだがテツオは男ですらなく、名前も偽名。
花園さんも幽霊塔に潜入するのだが、覆面の人物と出会い、おぞましい姿で花園さんを追いかけ、花園さんは殺されてしまう。警察は麗子が花園さん殺しに関与していると考える。
命を懸けて麗子を追う天野をしり目にテツオは、そんなものに命を懸ける必要はない、僕が麗子なのだと。
麗子の婚約者を探し研究所を訪れる天野たちはそこで致死性ウイルスを打たれてしまう。その婚約者本庄志郎に、助かりたければ死んでもいい人間を連れてこいと。天野たちと同行していた刑事が、クズを知っていると命と引き換えに。しかし、クズを自分たちの身代わりにはせず、テツオの機転、駆け引きによりウイルスから回避される。
拳銃を容赦なく博士に打ち込むテツオ。命と金は無駄遣いする時が一番輝くという。テツオは死を望んでいるところがあるのではないか?という思いが天野の心の中に生まれた。
体は女、しかし心は男。そんなテツオの性同一性障害の苦悩が見え隠れする。
さらに幽霊塔の地下迷宮では死番虫による殺人がどんどんと。絶望的な殺人の恐怖。そして天野たちは死番虫についに幽霊塔で遭遇。麗子の婚約者にも出会うが、死番虫の手により・・・・。
「幽麗塔」の登場人物は?
主人公 天野太一
ニートで下宿先にこもり、趣味の本を読み漁る。大家さんから家賃の取り立てに合うダメな男。
テツオ
見ず知らずの謎の美少年テツオ。
謎が多くまるで女性のように容姿端麗。
花園さん
学生時代のマドンナ的存在、花園さん
麗子
老婆を殺したとされる麗子
「幽麗塔」の立ち読みはこちら♪
「幽麗塔」の作者について
日本の男性漫画家、乃木坂太郎は1999年にHOOPSTARを週刊少年サンデー増刊号で連載。
ここから漫画家として活躍することになる。その後キリンジを短期連載。
その後2002年からあの人気漫画医龍を連載し、小学館漫画賞を受賞する。
2011年より2014年まで幽麗塔をビッグコミックスペリオールにて連載し、センスオブジェンダー賞を受賞するに至る。
同業漫画家松江名俊氏と仲が良く、史上最強のガイデンといった短編集や彼のウェブサイトでコラボレーションしている。
漫画「幽麗塔」の口コミは?
ミステリアスで面白い / 幽麗塔の口コミ
書店に並んでいたころから気になっていたのですが、最近電子書籍で読み始め、あまりにもミステリアスで一気に最後まで読んでしまいました。
ストーリーも息をのんでしまうようなことが多く、とても引き付けられます。
そしてテツオの顔がとてもきれいに描写されているのが印象的。
新しい事件が次々と起こり、はまってしまいました。
医龍とままた違う面白さ / 幽麗塔の口コミ
あの人気漫画医龍を描いた乃木坂太郎の作品ということもあり、興味津々で読み出しましたが、医龍とは異なりとてもミステリアス!
物語にどんどんひかれていく自分がいました。
戦後の昭和の描写が本格的。想像がつかない展開でストーリーの先が気になります。
一つの解決がさらに謎を呼び、引き込まれていきました。