「透明なゆりかご」のあらすじ
高校3年生看護格好に通う主人公×華は母の勧めもあり、夏休みに産婦人科で見習いの看護師として働き始める。
その見習いの中で妊娠中絶した胎児を専用のケースに移し、業者に渡したりたり、中絶の現場に遭遇、処置をしたり。
人工妊娠中絶は当時死亡原因の1位ともいわれるほど多く。
人工妊娠中絶は赤ちゃんの命を奪うだけでなく、女性の心身も傷つけるもの。
×華はバイト3日目で、命って何だろう、とバイトをやめようかと思っていったのだが、出産の現場に立ち会うことになる。
そしてハッピーバースデーが流れ、感動で涙を流す。
同じ場所なのに、生と死が分かれるところ。
×華は自分は果たして子供を産めるのだろうか、命というものがよくわからないのにと考える。
1週間を経過したころ、新生児の世話に興味がわいてきた×華。
しかし田中さんという妊婦さんの分娩がてこずるよう。というのも田中さんは糖尿病を持っていて、健康保険証も持っていない、野良妊婦。
何とか出産はできたものの、赤ちゃんも高血糖。
しかも田中さんは赤ちゃんをおいて逃走してしまう。
新生児のお世話が楽しくなった×華だが、ここでも命の危険を感じることに。
後日田中さんと男性が病院に来て言い争いをし、男性は立ち去ってしまう。
田中さんは×華のフォローもあり、赤ちゃんを育ててみようと。
しかし、2か月たっても田中さんは現れず、赤ちゃんがなくなったことを知る。
添い寝中の赤ちゃんの窒息死。愛情に包まれて死んでいったと思いたい×華であった。
ある日バイト先の病院の外に紙袋がおいてあり、中から赤ちゃんの泣き声が。
なんと新生児が入っていた。
黄疸が出ており体重はわずか1280g。
静かなので静ちゃんと名付けられた赤ちゃんに×華は特別な愛情がわいてきて、自分の手で育てたいと思うように。
それと同時に出産と赤ちゃんを捨てたことが親にばれた女子高生が病院へ。
×華が赤ちゃんを連れていくと、箱ごと知らない、いらないと取り乱す。
しかし、静ちゃんの体重が正常になり次第、女子高生に引き渡すことに。
×華のしずちゃんを離したくないという気持ちが強くなり、これが母性なのか?と感じるように。
「透明なゆりかご」の登場人物は?
×華ちゃん
母の勧めもあり、産婦人科でアルバイトをすることに。見習い看護婦、三角巾をいつもかぶっている。
作者について
沖田×華(おきたばっか)は1979年生まれ、富山県魚津市出身、日本の漫画作家。ペンネームが起きたばっかりからきている。代表的な作品としては幻冬舎ウェブマガジン連載中の蜃気楼家族を始めフラッシュマンショー、中村さんの天神様といった書き下ろし作品も。また毎日やらかしてしますも有名な作。中学生時代にアスペルガー障害と診断、看護婦だったころにはそのため、人間関係に悩むことも多かったよう。しかし現在はその経験を活かし、漫画家として活躍している。
「透明なゆりかご」の口コミは?
泣けます
透明なゆりかごは人気の漫画のようだったので、気になって1話を試しみしたのですが、セリフが少なく読む部分が少ないのですが、かんがえさせられる部分が多く、時間をかけて読みました。
自分の経験と重なる部分があり、相当泣きました。
女性だけが抱えざるを得ない苦しい押しつぶされるような思い、そして命という奇跡を大切にしたいと思います。
考えさせられます
透明なゆりかごの率直な感想、命について考えさせられます。
子供を持つお母さんや妊婦さんだけでなく若い女性、特に中高生の男女に読んでもらいたい作読みながら命について考えさせられました。
子供に対する虐待などが増えていますが、これを読むことで、小さな命を大切にできるのでは!
ドラマ化、実写化されるといいと思います。