今年4月4日に起きる皆既月食は、月食と花見を一緒に楽しめる非常に貴重なタイミングと言われています。
月食の始まりは東京で19時15分ですので、お花見で盛り上がり始めたころでしょうか。満開の桜の枝の向こうに欠け始める月が見えるという『月食花見』。
楽しむには月の高さや方角など事前のチェックが大切です。
今夜は晴れることを願って楽しみたいですね。多少曇っていても、雲間から月が覗くこともあるので、特に皆既の時間帯は、あきらめずに注目しましょう。
東京で月食の始まりは19時15分で、部分食の終わり時刻は22時45分頃です。
◆皆既月食とは?
皆既月食とは、地球が月と太陽の間に入り、影が月全体を覆う天文現象のこと。満月が地球の影に完全に隠れると、赤黒い赤銅色の満月が浮かび上がります。
今年を逃すと、次に桜の時期に皆既月食が起きるのは17年後の2032年と言われているので、ぜひ貴重な1日を楽しみたいところ。そこで今回は、日本気象協会が公開している“月食花見”におすすめのスポットを4つご紹介します。
◆隅田公園(東京)
東京・墨田区の隅田公園は、隅田川の両岸約1キロメートルに渡り桜並木が続く、桜の名所として知られています。
そんな隅田公園の言問橋付近はスカイツリーと桜と皆既月食をいっぺんに楽しめるおすすめスポットです。
◆嵐山公園(京都)
京都観光も出来て、なおかつ公共交通機関で行きやすい場所といえば嵐山。中でも嵐山公園は、春は桜、秋は紅葉と一年中四季折々の自然を楽しめる京都を代表する観光地のひとつ。
月食花見をするのなら、園内の中之島地区の枝垂れ桜から、もしくは中之島地区から渡月橋を渡って右手、下流側にある臨川寺地区でなら、桜と月食のコラボレーションを楽しめそうです。
◆名城公園(愛知)
名古屋の桜の名所といえば、名古屋城を中心に豊かな緑が広がる名城公園。月食時間帯も開いている北園を入って、5分ほど歩いた場所にある日時計あたりからの光景は、周囲に背の高い建物がなく、開けた平地の両側に桜が咲いているので、綺麗な月食が望めそうです。
◆舞鶴公園(福岡)
園内に咲く約1,000本の桜がちょうど見頃を迎えている舞鶴公園。毎年花見見物客で賑わう本丸跡や、福岡城跡で最も高い天守台、さらに福岡城跡から出て地下鉄大濠公園駅に向かう途中の大手門交差点付近が、月食花見の絶好のポイント。
また4月5日までは「福岡城さくらまつり」が開催されているので、桜や福岡城の城壁がライトアップされた幻想的な空間で月食を楽しめそうです。
いかがでしたか?
あいにく一部では雨や曇りの予報のでている地域もあるようです。桜も今週が見頃の地域が多いので、ぜひとも素敵な月食花見が楽しめると良いですね。
■隅田公園
住所:東京都墨田区向島1丁目
電話番号:03-5608-6951
■嵐山公園
住所:京都府京都市右京区嵯峨中ノ島町
電話番号:075-701-0101
■名城公園
住所:名古屋市北区名城一丁目、中区二の丸ほか
電話番号:052-911-8165
■舞鶴公園
住所:福岡県福岡市中央区城内1
電話番号:092-781-2153